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2012年1月15日 (日)

フィリピン人のマリアさん

大学1年の夏休みに、工場でバイトしたことがあった。
夏休み限定のバイトだったので、他大学のバイトの子も
大勢いて、仲良くなって一緒にお昼を食べるようになった。
その中に、学生ではないけどバイトに来ていた、
フィリピン人のマリアさんという20代の人妻がいた。
中村あゆみをフィリピン人にしたような感じの、美人さんだった。


マリアさんは、カタコト(よりは少し上手)の日本語と
英語で話し、こちらも簡単な日本語と英語とで話し、
毎日一緒にお昼を食べているうちに、本当に仲良くなっていった。


私は特に、マリアさんと帰る方角や手段が同じだったので、
毎日一緒に帰り、帰り道で2人でお祭りに行ったりするようになった。
お祭りではしゃぐ私に、マリアさんが「アユ、マダマダ、コドモネ!」
と言い、何かの景品のぬいぐるみを欲しがるマリアさんに私が
「マリアさんも、まだまだ子供ね!(笑)」と言ったり、バイト帰りが
毎日楽しくて仕方なかった。


私も、年上のフィリピン人の友達が出来て嬉しくて楽しかったし、
マリアさんも、ダンナさん(日本人)とうまくいっていないとか
悩みを抱えていて、私にそういう話もしてくれるようになった。


そんなある日、私たち学生より先にマリアさんがバイトを
辞めることになった。
最後の日の帰りの電車の中で、
「アユ、コレカラモ、トモダチデイテ。デンワバンゴウオシエルカラ、
デンワシテ!ヤクソクネ!」みたいなことを言いながら、目に涙を
浮かべるマリアさん。


私も、「もちろんさー!」みたいなことを言いながら、
メモを用意しようとした。
そこでマリアさんが降りる駅が近づいてしまい、マリアさんが
大慌てで、「◯△×※☆♡・・・エイトワン、エイトワン!」と、
なんと英語で自分の電話番号を言い始めた。


えーーーーーーーーっ、ちょっと待ってよ、まだメモの用意が
出来てないよ!!
しかも、英語で言われるなんて思ってなかったから、頭パニックだよ!
・・・と、今度は私が大慌て。


マリアさんの駅に到着して、マリアさんが電車から降りながら、
「アユ、オボエテ!◯△×※☆♡・・・エイトワン、エイトワン!
デンワシテネ!ヤクソクネ!」と再び叫ぶ。
ここで、電車の扉が閉まってしまった。


・・・いや、英語だし、1度で覚えられないし、だいいち、
エイトワンの前が、何て言ってるのかよくわかんなかったし・・・。
ホームの上でマリアさんが、「デンワシテネ!マッテルヨ!」
みたいなゼスチャーをしてる。
電車が走り出し、マリアさんが遠ざかっていった・・・。
ごめん、マリアさん、私も電話したいけど、番号、
わかんなかったよ・・・。


というわけで、結局その後、電話することが出来ず、
マリアさんとは、それっきりに。
あれから20年以上もたつのに、いまだに時々それを思い出して、
「電話待っててくれただろうに、ホントごめん・・・」と
申し訳ない気持ちになってしまう。


まだ日本にいるのかなあ。
日本人のダンナさんとは、上手くやってるかなあ。
シアワセでいてくれてるといいなあ。

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