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2015年6月23日 (火)

セリとの想い出

先日、「そのうち書こうかな」とか書いておいて、
ずっと書かずにいた、小学校の頃の苦い想い出。


小学校3、4年の頃、クラスに、転校生が来た。
色白で、お目目がパッチリしていて、フランス人形の
ように可愛い女の子だった。
家がわりと近くだったのもあって、すぐに仲良くなり、
しょっちゅう一緒に遊んでいた。
めっちゃ可愛かったから、クラスの男子から告白
されたりもしていたっけ。


彼女のことは、「セリ」って呼んでいた。
セリのお母さんは、駅前のお茶屋さんに勤めていた。
私は、セリの家に何度も遊びに行っていたし、お家に
泊まらせてもらったこともあったので、セリのお母さんとも
仲良くなって、しょっちゅう、セリと2人で、または、
セリがいない時でも、私一人で、そのお茶屋さんに顔を
出して、セリのお母さんとお話したりしていた。
セリのことも、セリのお母さんのことも、大好きだった。


当時、ウチのクラスだけだったのか、それとも、学年全体、
あるいは、学校でそう決められていたのか記憶にないが、
各自、ランチョンマットを用意して、給食の時、お盆の下に
それを敷く、という決まりがあった。
買ったモノでも、親が手作りしたモノでも、とにかく、
横長の、お盆より大きいサイズのランチョンマットを、
それぞれ給食の時に使っていた。


転校してきたばかりの頃、当然、ランチョンマットを
持っていなかったセリは、しばらくの間、とりあえず、
ハンカチをランチョンマットの代わりにしていた。
そのうちランチョンマットを用意するだろうと思ってたけど、
いつまでたっても、ずっとハンカチを使い続けていたセリ。


ハンカチって、正方形だし、お盆より小さいので、毎回、
お盆の下に敷いても、お盆に隠れて見えてない状態で、
ランチョンマットの役割を全く果たしていなかった。


それで、私、ある日、セリに
「そろそろ、ランチョンマット用意したら?
 ハンカチだと小さくて意味ないじゃん」みたいなことを
言ってしまったのだ。


一応書いておくけれど、その時の私、全く悪気はなく。
セリのことは大好きだし、仲良しで、いっつも一緒に
遊んでいたし、セリのお母さんのことも大好きだし。
ただただ、本当に純粋に、「ハンカチだと小さ過ぎて
ランチョンマットの役割を果たしていないよなあ」と
思って、それを深く考えずに、セリに言ってしまった
だけだった。


そしたら、後日、それが、クラスで(というか、担任を
巻き込んで)、大事になってしまい。
おそらく、セリが、親に
「ハンカチじゃダメって。ランチョンマット
 用意しろって言われた」って言ったんだろうな。
で、セリのお母さんが、担任に、
「ハンカチをランチョンマットにしてはダメなんですか」
って、確認したらしく。


そして、担任が、クラス全員の前で、
「セリのお母さんから、そういうことを訊かれたのだけど。
 ハンカチでも、このハンカチをランチョンマットとして
 使う、と決めて使うなら、それでオッケーです」って。


なんか、私、めっちゃ悪者になっちゃって(笑)
「違うんだよー!そういうヘンな意味で言ったわけじゃ
 ないんだよー!」と、必死で心の中で叫んだ。


その時、セリにちゃんとそう説明して謝ったかどうか、
そこらへんの記憶が全くないのだけれど、あれからずっと、
大人になった今でも、荻窪の駅前の、セリのお母さんが
働いてたお茶屋さんの前を通ったり、電車から見えたり
する度に、
「セリ、あの時はホントにごめん!」って思ってしまう。
そして、いつか会えることがあれば、謝りたいなあ、って。


セリは、その後、またどこかへ引っ越していってしまったので、
それっきり。
ランチョンマット事件があったから、2人がギクシャクしたり
仲がこじれたりすることはなくて、その後も普通に、今までと
変わらず仲良くしていたから、転校して行く時はすごく
悲しかったのを覚えている。


ごめんね、セリ。
今、どこでどうしているかな。
元気でシアワセでいてくれますように。

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