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2017年3月31日 (金)

『そして誰もいなくなった』

25日(土)、26日(日)の二夜連続で放送された、
『そして誰もいなくなった』。
亡くなった渡瀬恒彦さんの遺作となった作品。

Fullsizerender


アガサ・クリスティが大好きなので、この作品の
原作は、もう、何回読んだかわからないくらい
読んだ私。
観る前から、本当に楽しみで仕方なかったのだけれど、
なんかもう、色んな意味で、観るのが苦しくて。


(以下、ネタバレになるので、録画してあって
これから観るよ、という方は、読まないでちょ)。


原作通り、渡瀬さん演じる元判事が犯人だったのだけれど。
「末期ガンで、余命わずか」という設定が、亡くなる少し
前の渡瀬さんと同じなので、観ていて、本当に辛くて。
セリフを言うのもしんどそうで辛そうで苦しそうなのは、
演技なのか、それとも、渡瀬さん自身が、ホントにそうだったのか。


世間でも言われているようだけれど、元判事の
「ありがとう、そして、さよなら」というセリフが、
渡瀬さん自身の言葉みたいに聞こえてしまったり。


最後の、渡瀬さんの告白シーンも、途中で痛み止めを
飲んだり、呼吸器を付けてたりだったけど、あれ、
本当に、そうせざるを得ない状況だったんじゃないか、
とか思ってしまったり。


渡瀬さん、クランクアップの時に、共演者に
「どうしても、この役をやってみたかったから、
やっちゃった。迷惑かけて、ごめんね」みたいなことを
言ったらしいのだけれど。
病気のことで、周りの人達に迷惑かけた、と思って
いたんだろうけど、でも、きっと、誰も、迷惑だなんて
思っていなかったと思う。
渡瀬さんと最後に共演できて、嬉しかったと思う。


それに、渡瀬さんの、身体的に相当ムリしてでも、この
役を演じたかったっていう気持ちも、すっごくわかる。
私が役者だったら、そして、余命いくばくもない状態だったら
なおのこと、どうしても、この役、やりたいって思う。


それに、刑事役とか、「正義」の立場の人間をいっぱい
演じてきた人が、最後に、「人を殺してみたくなった人間」の役。
最後の、告白シーンでの、あの目。
十津川警部でも、タクシードライバー夜明さんでもなく、
もう、完全に、異常者の目。
目であんなに演技できるなんて。
改めて、本当にすごい、いい役者さんだったと思う。
もっともっと、生き続けて欲しかった。
本当に残念。


私が渡瀬さんを知ったのは、小学生の頃に観た映画、
『セーラー服と機関銃』。
(薬師丸ひろ子が好きだったから)。
目高組の佐久間さんを、渡瀬さんが演じていて、
それはもう、本当にかっこ良くてステキだった。
大人になってからも、渡瀬さんのタクシードライバーシリーズや
十津川シリーズ、いっぱい観たし、もっともっと観ていたい
役者さんだった。
最後にムリして『そして誰もいなくなった』に出てくれて、
本当にありがとう、渡瀬さん。
録画、永久保存しよう。
本当にしんどかったと思うので、ゆっくり休んで下さい。
心より、ご冥福をお祈りいたします。


それにしても、最後に殺された仲間由紀恵、あんなに
悪いヤツだったのね!
原作では確か、罪が軽い人から先に殺されていくんだったよね?
仲間由紀恵が最後なの、納得できるわ!
(そして、あの、仲間由紀恵の恋人の、売れない絵描きも
 チョーいやだ!!)


でもって、こんなこと書くと、私まで異常者と思われそうだけど、
犯人の元判事が死ぬ前にやったこと、すごく共感できてしまうのだ。
私は、「動物や人を殺してみたい」という気持ちは一切ないけれど、
でも、動物や人を、身勝手な理由で殺したり傷つけたりする人間が
本当に許せなくて、もし私が、元判事のように、頭が良くて
余命わずかで、島を丸ごと買ってしまうような財力があったら、
最後に、そういう犯罪者(反省すらしていなかったり、加害者のくせに
被害者ヅラしてたりするような)を殺してやりたいって、
思っちゃうと思う。


あ、それから、トリックに使われた、昆布!!
あれは、ドキドキだね!
島のネズミさん達は、無農薬の美味しいお野菜とか、
いくらでも食べてるわけだから、もし昆布を食べて
くれなかったら、オジャンだったもんね!
ネズミさん、ありがとう。
(元判事の味方になってしまっているワタシ)。


ただね、仲間由紀恵とか、あの辺りは、殺されても
しょうがないねーって思うけど、向井理とか、ギバちゃん
とか、そこら辺の人達は、殺さなくても、もうちょっと
軽いお仕置きとかでも、良かった気がする。


でもって、原作があまりにも有名すぎるので、もしかしたら、
犯人を変えてあったりするかな、と思いながら観始めたのだ
けれど、「七尾審」のことを「あきらじゃなくて、しんじゃ
ないの?」って言い出したり、
「いいべんごって、ヘンな名前だよねー」みたいに言って、
向井理に「名無しの権兵衛」って気付かせた辺りで、
ああ、やっぱり、渡瀬さんが犯人なんだろうね、って。
二人目の犠牲者の薬をすり替えたタイミングも、
「ああ、なるほどね」って。
でも、犯人をわかっていても楽しめる作品だった。
ホントに面白かった。


久々に、また、原作を読みたくなったので、読もうと
思ったら、私、処分しちゃってた。
また買おうかなあ。

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